東京渋谷区幡ケ谷のバス停で吉田和人に殺害された大林三佐子(おおばやしみさこ)さんの家族や生い立ちについて調べてみました。アナウンサーを目指した若い頃や仕事(職業)について、自宅や100円おばさんとの噂についても調査し意外な素顔がわかりました。追記:結婚しておらず(独身)、子供はいないことが判明。
吉田和人のFacebookと顔画像「穏やかな性格で実家は酒屋の無職生活」東京渋谷区笹塚
大林三佐子さんの家族「介護施設にいる母親と2歳年下の弟」
吉田和人に殺害された大林三佐子さんの家族について調べてみました。現在公開されている情報によると、大林さんの家族は介護施設に入居中の母親と、2歳年下の埼玉在住の弟が一人いるということです。家族関係については希薄なのか、弟さんとは10年間連絡はとっていませんでした。今回の事件で、捜査官から弟さんに連絡が入ったということと、路上生活である現状からみると、大林さんは独身で子供がいなかったとも考えられます。
介護施設に入所している母親がいるということなので、本来であれば兄弟で協力しあって母親を支えるのが理想だと思われますが、10年間も疎遠ということは、弟さんが母親の世話をしていたのかもしれません。責任感の強い大林さんですから、気にしていたはずです。しかし、自分の生活もままならない状態でとても余裕などなかった。
せめて家族には心配かけまいと、昨年12月にクリスマスカードを送ったのでしょう。年賀状ではなく、クリスマスカードを送るということは、昔の子供の頃や若い頃にみんなでケーキを囲んで楽しかった思い出があったのかもしれません。
追記:大林三佐子さんは結婚しておらず、子供もいなかったことが判明しました。
大林三佐子さんの生い立ち「出身は広島県で活発な女性」
大林三佐子さんは広島県出身で、3年前までは杉並区のアパートで暮らしていたことがわかりました。責任感の強い女性で、困難な状況にあっても「自分でできるからいいよ。」と人に頼らず自分でなんとかする性格だったと言われています。
弟さんからの情報によると、大林さんはもともとアナウンサーになる夢を持っていたということです。広島県から東京都に上京した理由については不明ですが、もしかしたらアナウンサーになることを本格的に目指していたのかもしれません。アナウンサーは狭き門の世界であり、ほんの一握りの人間しかなれない職業。アナウンサーの夢はかなわなかったけれど、話すことが得意な大林さんは結婚式の司会業などの仕事をしていました。
司会業以外にも、派遣社員として働いていたとも報道されています。最近の仕事の状況は、今年の2月にはスーパーで働いていたということです。
大林三佐子さん「別に生活の場所あり?ホームレスにみえなかった」
吉田和人に殺害された大林三佐子さんですが、目撃者によるとホームレスに見えなかったとの情報がありました。「暑いときはずっと同じTシャツ姿でしたが、最近は上着を羽織っていました。靴も最初はスニーカーだったのが、そのあとハイカットになって。いっけんホームレスには見えません。毎日来るからホームレスだとわかりました。最初の頃は事情があって夜だけ家にいられないのかなとも思いました」
大林三佐子さんが、バス停を寝る場所として利用し始めたのは今年の夏頃からです。「午前1時すぎに来て、朝5時ぐらいになったらいなくなります」と人に迷惑にならない時間帯に静かに来て、静かに去るという感じでバス停のベンチを利用。仮眠をとったり、食べ物を食べたりしていたといいます。2種類のキャリーバッグを持っており、荷物がない日もありました。どこか、私物を置く場所があったということでしょうか。
大林さんは住所不定ということですが、荷物を置く場所が他にあったり、清潔感もそれなりに保持できていたということです。おそらく、日雇いのバイトでもしていたのでしょう。所持品は衣類や食品のごみ、電源の入らない携帯電話など。所持金はわずか8円で、ぎりぎりの状態だったといえます。
吉田和人のFacebookと顔画像「穏やかな性格で実家は酒屋の無職生活」東京渋谷区笹塚
追記:大林三佐子さん「独身で子供はいなかった」
大林三佐子さんの友人に話を伺うことができました。大林さんは数年前に家賃滞納でアパートを追い出されたと話していたということで、身なりも路上生活をしている感じに見えたといいます。仕事は今年の2月まで派遣社員で働いていました。もともと働きもので、人に頼ることをしない大林さんは生活保護の申請はありませんでした。
また大林さんは結婚しておらず、子供もいません。この歳まで独身で一人で生活していました。アナウンサーを目指した若い頃、夢を持って上京してきたけど現実の世界は厳しく、それでも生きようと頑張ってきたのです。
大林三佐子さん100円おばさんはデマ!吉田和人からの金銭援助を断る
大林三佐子さんが吉田和人に殺害された当初、ネット上では「100円おばさんが殺害されたのでは?」という話題になりました。実際に「100円おばさん」と言われている人物を調べてみました。「100円おばさん」とよばれる女性はYoutubeやTictokなどに度々動画投稿されており、渋谷では有名な女性です。
100円おばさんは若者に動画で晒されているにも関わらず、気にする素振りもなく手を出して「お金をくれ」というポーズをとるのが特徴です。今回の事件を受け、Twitterでも話題に。
渋谷区笹塚のバス停で
殴られ死亡した
ホームレスの女性が
100円おばさん
ってなっててビックリ⁉️
したけど
100円おばさんが
いつも居る場所
文化村通りのタリーズ前の
バス停だから
違う人だと思ってる
普通にツルハで買い物してたり
公園通りのデニーズで夜中
ご飯してるよ— ☆キキ☆ (@kdb5xxVy2KhGEVr) November 17, 2020
100円おばさん生きてる pic.twitter.com/6cn4jfjFUp
— ちなりまっくちゃん (@makkuchan_w) November 18, 2020
「100円おばさん」の画像や動画を見る限り、殺害された大林三佐子さんとは全くの別人であることがわかりました。まず、大林さんは物乞いはしない、現れるバス停も違うのと時間帯も違う。また大林さんは64歳であり、噂されていた100円おばさんだとしたら、だいぶ老けている印象です。事件後も100円おばさんは普段どおりに生活しています。
また、大林三佐子さんは吉田和人に殺害される前日に、「お金をあげるからどいて。」と声をかけられて、断っています。100円おばさん本人だとしたら普通に受け取っているでしょう。お金を受け取るか、受け取らないかは本人の自由ですが、大林さんは人に頼らない性格であり、人に迷惑もかけたくないという思いが強い人です。また、夜中にふらふら歩いている吉田和人をみて危険な人間だと察知したのかもしれません。
大林三佐子さんの孤独「目撃者はいるが、救いの手などなかった」
大林三佐子さんは路上生活と報道されていますが、そこに至るまで様々な経緯があるはずです。「まさか自分がホームレスになるなんて。」とアナウンサーを目指していた若いころには想像もしていなかった現実の厳しさと孤独がそこにはありました。
責任感の強い大林さんですから、生活をするためには仕事をするだろうし、自堕落な生活の末の路上生活ではないはずです。もしかしたら体調が芳しく無く、思うように働くことができなかったということも考えられます。仕事をすることが難しければ生活保護を受けることもできたでしょう。
しかし、生活保護を受けるにあたっては役所から兄弟や家族からの援助ができるのかについて問われます。「家族に迷惑や心配を掛けたくない。」という気持ちが強く、なるべく自力で生活しようとぎりぎりまで頑張ったのではないでしょうか。
大林さんは夏頃から路上生活が始まり、人の迷惑にならない時間帯にバス停のベンチに来て仮眠をとるという生活を繰り返していました。見た目はホームレスに見えなかったといいますが、通行人などの目撃者はいたはずです。大林さんが亡くなってから、バス停には花や飲み物が添えられていますが、生前に誰か救いの手をさしのべるきっかけがあれば何か違ったかもしれません。少なくとも、吉田和人に殺害されるという残虐な事態にはならなかったはずです。
寒くなってきた11月。「温かいごはんを食べ、布団で眠る。」こんな当たり前のことができずに、バス停の冷たくて硬いベンチで仮眠をとる大林さんは何を思っていたのでしょう。
吉田和人のFacebookと顔画像「穏やかな性格で実家は酒屋の無職生活」東京渋谷区笹塚
吉田和人容疑者「苦労もせずに母親に守られた生活」
世の中不公平です。頑張って努力しても、やむを得ず路上生活になってしまう人もいれば、かたや46歳という年齢でたいした努力もせず、半ば引きこもりでも親に守られて、毎日あたたかいご飯をたべ、あたたかい布団で眠ることのできる人がいるのです。
※吉田容疑者の自宅。一階は実家の酒屋「リカーショップよしだ」
吉田和人はこのような恵まれた環境で生活できていることに疑問を感じないのか、当たり前に思っていたのでしょうか。弱い人間を思いやる心はなく、常日頃から上から目線で軽蔑していた。母親なしでは何も出来ないような人間ですが、弱い者を軽蔑することで自尊心を保っていたのでしょう。
近所でも吉田和人についてこのような証言がありました。吉田容疑者は、自分の窓からの眺めが良くないという理由で、「アンテナをどかしてほしい。」などクレームを入れていたことがあり、自分の思い通りにならないと我慢のできない一面があったようです。今回の事件も自分の思い通りにならなかったことに対して自制がきかなくなったのでしょう。「どいてくれなかったから。」というくだらない理由で、無関係で無力な女性を殺害したことは絶対に許されません。
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